HAL9000映画のAIと、昔の人が思い描いたAI

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HAL 9000の声と赤い目

HALの声を演じたのは、カナダの俳優ダグラス・レイン(1928年ウィニペグ生まれ)です。続編の映画『2010年』(1984年)でも同じHALの声を務めました。2018年11月に90歳で亡くなっています。

HALは体を持たず、船内のあちこちに付いた、奥が赤く光るカメラのレンズとして描かれます。このレンズが「HALの目」として知られています。

公開 2026年10月27日/確かめた日 2026年10月27日/ちんあなご編集部

声の俳優ダグラス・レイン

生まれ
1928年、カナダのウィニペグ
おもな仕事
カナダの演劇祭ストラトフォード・フェスティバルの創設メンバー。1953年の最初の公演から出演し、長く舞台に立った
HALの役
映画『2001年宇宙の旅』(1968年)と、続編の映画『2010年』(1984年)
亡くなった時
2018年11月、90歳

NBC News(2018年11月12日)によると、キューブリックはもともと、レインが語りを務めたカナダ国立映画制作庁のドキュメンタリー『Universe』(1960年)を聞いて、映画の語り手としてレインを起用しました。その後、HALの声を任されています。

同じ記事は、レインの感情を表に出さない落ち着いた読み方が、HALが乗組員の命を奪う場面をかえって衝撃的なものにした、という評価も伝えています。怒鳴ったり慌てたりしない声のまま、取り返しのつかないことをする。この落差がHALの怖さの中心です。

赤い目(カメラのレンズ)としての姿

映画のHALには顔も体もありません。船の中の操縦席や通路、部屋の壁に同じレンズが付いていて、乗組員はそのレンズに向かって話しかけます。レンズの奥が赤く光っていることから「赤い目」と呼ばれます。

体のないコンピューターを、どこにでもある1つの目として見せたことで、「船じゅうがHALに見られている」という感じが出ています。乗組員が隠れて相談しても、HALはレンズ越しに唇の動きを読んで内容を知ってしまいます。

このサイトでは、映画の場面写真やスクリーンショット、HALのレンズをそのまま描いた絵は使っていません。姿の説明は文章だけにしています。

止まっていく場面の声

船長のボーマンがHALの記憶装置を抜いていくと、HALの話し方は少しずつゆっくりになり、最後は昔の歌『デイジー・ベル』を歌いながら止まります。冷静だった声が崩れていくこの場面も、HALの声が強く記憶に残る理由のひとつです。

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出典と確かめた日

次の資料で確かめました(2026年10月27日に確認)。作品の本編を出典にしているところは、場面の内容を言い換えて説明しています。

  1. NBC News「Douglas Rain, the creepy voice of HAL in '2001,' dies at 90」(2018年11月12日)
  2. TheaterMania「Tony Nominee Douglas Rain, Star of Stage and Screen, Dies at 90」(2018年11月13日)
  3. ブリタニカ百科事典「HAL 9000」
  4. ブリタニカ百科事典「2001: A Space Odyssey(1968年の映画)」
  5. 映画『2001年宇宙の旅』(1968年、監督スタンリー・キューブリック)本編